
長崎県の中央に位置する「東彼杵(ひがしそのぎ)」。大村湾からは気持ちのよい風が吹き抜け、明るい太陽の光が差し込む土地には、日本一を獲得したお茶の畑が広がっています。
現在約7300人が暮らすこの町は、十数年前まで「通りすがりの町」と呼ばれていました。人口減少は進み、産業は衰退していくばかり。空港から佐世保市街地へ向かう途中にあるだけのこの町に、人は立ち止まってくれませんでした。
「このままじゃいかん。」立ち上がった若者は、地域交流拠点をつくり、まちをおもしろく楽しくするためのイベントやプロジェクトを立ち上げました。その結果、コンビニも成り立たなかった町にはいくつものお店や会社が開業し、人と人が巡り合って助け合う町としての活気を取り戻しています。

山下さん(役場職員)「活気のある若い世代の人がいて、何かやってやろうって思っている雰囲気があふれているような町になっていると思います。」
小森さん(地域プロジェクトマネージャー)「いい意味でなんにもないから、何でもやれる町。周りにカフェがいっぱいあったら、カフェやりにくいじゃない。でも、ある意味まっさらな地だからこそ、できることがたくさんある。」
斎藤さん(地域おこし協力隊)「夢を持つ人を、否定しない町。こんなことやりたい!と言ったら、応援してくれる人や、力を貸してくれる人がたくさんいます。」
今回は、そんな町の一員となり、もっともっと東そのぎを盛り上げる「地域おこし協力隊」を7名募集します!

まずは東そのぎ町に移住することが条件。地域ブランド商品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行います。
募集するのは、下記の通り。
●道の駅『彼杵の荘』/ 新スイーツや新商品の開発担当者
日本一に輝いたそのぎ茶や、とれたて新鮮な地元の野菜、長崎の銘菓が並ぶ道の駅。そこでスイーツや惣菜、特産加工品など新商品の開発・マーケティング・販路拡大を担うメンバーを募集します。
⚠️応募は下記URLから
https://smout.jp/plans/20326
●外国人支援全般のための日本語教師有資格者
東彼杵では、外国人人材の受け入れも行っています。異国で働く彼らに対して日本語教育はもちろん、行政支援や就業支援を行うメンバーを募集します。
⚠️こちらの案件は募集終了しました。
https://smout.jp/plans/20374
●町の水産業を救う陸上養殖の立ち上げリーダー
漁師の担い手不足が問題となるまちの水産業を復活させるため、陸上養殖事業の立ち上げを目指します。経験がない方でも大丈夫。養殖のための施設や、経験豊富な技術アドバイザーの準備は整っています。
⚠️こちらの案件は募集終了しました。
https://smout.jp/plans/20375
●お茶工場『FORTHEES』の新メンバー
全国茶品評会で連続日本一をとったそのぎ茶の可能性を広めようと、2018年にお茶農家4人で立ち上げた『FORTHEES』。時代の変化に合わせた新しいお茶の価値を一緒に発信していくメンバーを募集します。そのぎ茶栽培×観光事業立ち上げを熱き4人の茶職人とともに!世界中から人の集まる地域へ
⚠️応募は下記URLから
https://smout.jp/plans/20321
●農業法人 ファーミライズ株式会社 / イチゴ農家の後継者
いちご栽培のスキル取得や、地産地消の推進、観光農園事業によるいちご狩りやイチゴの加工品販売を通して地域活性化を目指します。未経験歓迎!天使のいちごと米の栽培農家になり東彼杵町を盛り上げる。子育てしながらの就農応援!
⚠️応募は下記URLから
https://smout.jp/plans/20288
●木場みのりの会 / 地域おこし新メンバー
地域おこしグループ『東そのぎ 木場みのり会』は、地域交流を促進するイベントを企画したり、直売所『こめどころ 木場のむすび』にておにぎりや惣菜を販売しています。生まれ育った地を愛するメンバーと共に、会を引き継ぐ若者を募集します。
⚠️応募は下記URLから
https://smout.jp/plans/20918
●東彼杵ひとこともの公社・日々研究所株式会社
/ 地域コーディネーター
Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫やuminoわという交流拠点を活用し、地域のひとことものを編集し発信したり、町での起業創業サポートや「くじらの髭」や「いとなみ研究室」「ローカルしらべ」等々のWEBサイトの運営管理や町の行政との連携による観光マップ制作や空家指定法人として空き家を活用したお店や場づくりに取り組んでいます。今回は、地域コーディネーターとして地域おこし協力隊の方々のプロジェクトサポートやコーディネートを中心に活動していただく地域編集者を募集します。
⚠️応募は下記URLから
https://smout.jp/plans/20945

山下さん「責任感があって、指示される前に自分からどんどん積極的に動ける人に来てほしいですね。最終的には町を好きになってほしいです。」
東そのぎはこれまでも地域おこし協力隊を募集し、町の外から人を呼び込んで、住民と一緒に町を活性化させる取り組みを行ってきました。移住の際の困りごと、その他サポートが必要な時は、行政の力を借りることができます。
山下さん「その人の悩みに合うような方を紹介して、繋げてあげることもできます。斎藤さんもそうだし、協力隊のOBの方に相談するだけでも、だいぶいいサポートになるんじゃないかなと。」


小森さん「肝に銘じていることは、”協力隊員の方は人生をかけて東彼杵に来てくれる”ということです。」
小森さんは、約20年間半導体業界で営業マンとして活躍されたあと、単身赴任で千葉から長崎にUターン。2024年5月に地域プロジェクトマネージャーに着任し、役場の山下さんとタッグを組んで、今回のプロジェクトを動かしています。
「どのプロジェクトもほかの自治体には負けないと自負しています。募集要項を読んでいただければわかると思いますが、どのプロジェクトもやることが具体的で、3年後のto be (ありたい姿)をイメージしやすいものばかりです。人生を賭ける人のために、食いぶちをつくるまでが私たちの責任だと思っています。」

現 地域おこし協力隊の斎藤節子さんは、人生の節目を迎え移住を決意し、2022年に埼玉からこの町へやってきました。
自身の経験を生かし、移住希望者に町案内をしたり、相談を受けたり。3人の子供を育てる“お母さん”という立場からも、町の子育て環境について情報発信をしています。
縁もゆかりもなかったこの町のために、頑張れるのはなぜですか?
斎藤さん「生活を守るため、今後この町に残るっていうのが頭にずっとあったから、それが一番の活力かもしれないですね。あとは楽しいからじゃない?たくさんの方とお会いしてお話しするのがすごく楽しいです。昔はこんな人間じゃなかった。仕事人間で、昼も夜も土日も仕事してたから、人と仲良くすることはほとんどなかったけど、ここにきて友達の数も、外に出る機会も増えました。子供たちも、そんな私をみて明るくなったなと思います。」

人との巡り合いに感謝し、この町で大切に人間関係を築いてきた斎藤さんは、今年度いっぱいで任期を終えられます。
これからは、CHANOKO東彼杵新名物「くじら焼」や、あたたかいドリンクを提供するお店『hinata食堂』をオープン予定。陽の当たるようなあたたかい場所で、人と人を繋ぎ、笑顔にしていきたいと語ります。遠くから引っ越してきた斎藤さんを優しく迎え入れてくれた町と、これまで支えてくれた人々のために。
今回募集する地域おこし協力隊も、任期終了後は各事業所に社員として就職、または培った経験を生かして独立し起業創業もありです。町に愛情を注ぎ続けてくれるような方とのご縁をお待ちしています。
