ケガで困ったら、来てくださいね。町民の心強い味方『東彼杵整骨院』

取材・写真

『東彼杵整骨院』は、東彼杵町蔵本郷にある整骨院である。患者一人一人の症状に向き合い、様々なアプローチを組み合わせた独自の療法で痛みを芯から取り除く“根本治療”を行っており、その施術の丁寧さから数多くの患者に親しまれている。

院長を務めるのは諫早市出身の廣瀬真史(ひろせまさし)さん。高校時代にひざの骨を折る重傷を負い、長期間に渡るリハビリ生活を送った経験から「ケガをしてつらい思いをしている人を助けたい」と柔道整復師の道へ。町内外問わず訪れる患者のケアや健康な身体づくりをサポートしている。

東彼杵で始めて10年
廣瀬真史さん

『東彼杵整骨院』の始まりは2012年5月のこと。元々は大村市にある『山田整骨院』の分院として開業したものだった。院長に任命されたばかりの真史さんとしては、それまでゆかりが無かった土地での経営に不安はあったものの、地域のイベントに積極的に参加したり、スタッフに知り合いを紹介してもらううちに客足が伸びていった。

真史さん(以下真史)「大村の院長が入江呉服店のご主人と知り合いだったこともあり、お客さん第一号になっていただきました。奥様やスタッフさんたちにも来ていただいて、そこからいろんな方に繋がっていって。入江さんには感謝しています」

やがて院の収入が安定してきたこともあり、2016年に独立。すでに多くの患者に親しまれていた『東彼杵整骨院』の名前はそのまま引き継ぎ、再スタートを切った。

人とのつながりを大事にしたい

東彼杵整骨院では真史さんを始めスタッフ全員で心がけている大切なことがある。それは患者に対する元気で明るい対応と積極的な言葉かけだ。

真史「患者さんって痛いから来るんですよね。だからどうしてもネガティブになっていらっしゃる方が多いので、とにかく明るく対応して。治療の際も言葉かけをして患者さんとコミュニケーションを取りながらやっています。身体が元気になるのももちろん大事ですけど、言葉をきっかけに心も元気になって帰ってもらいたいので。治療のあと、患者さんが『良くなりました!』って嬉しそうに笑ってくれるのが何より一番の喜びなんです」

また、そういった明るいコミュニケーションを取ることで、東彼杵町でも増加している一人暮らしのお年寄りにとっての“心のよりどころ”になれたらと考えている。

真史「この辺りでも地区の高齢者で集まるコミュニティはあるけど、そういうところに行かない人もそれなりにいます。そういった方は普段ほとんどしゃべらんけん、うちに来た時にコミュニケーションを取ってストレス発散してもらって。治療ももちろん大事だけど、日常の認知症予防とかもできれば。近年では新型コロナもあって貴重なコミュニケーションの場が無くなってしまった人もいるので、いつか治療じゃないところでも誰かと集う場を作れたらと考えています」

そして2012年に東彼杵町にやってきて以来、力を入れているのは地域の人たちとの繋がりを作ることだ。整骨院の名前を知ってもらうため、祇園祭など町の様々なイベントへ真史さん自ら参加。独立してからは消防団や商工会青年部、私たちくじらの髭を営む『一般社団法人ひとこともの公社』の一員として地域活動も行っている。

真史「整骨院のような仕事は外に出て宣伝する機会があまりないので、自分から参加させてもらいました。『ここに整骨院があるので、良かったら来てくださいね』って広告塔になったつもりで。独立してから消防団とか商工会に入って同世代の仲間も増えたので、そういう繋がりもあって今に至っていますね」

整骨院存続の危機

2020年から世界中で蔓延している新型コロナは、東彼杵整骨院にも多大な悪影響を与えた。町内での感染者数が増えるにつれて予防のため来院を控える患者も増え、売上が激減。それからは国や県の支援金を活用してどうにか危機を脱出した。整骨院ができて以来、初めて訪れた経営危機だった。

2022年の7月に感染者が急増した際も、感染した患者や様子を見たいからしばらく来院を控えたいという患者が増えたことで、再び客数が減少してしまった。

真史「コロナの打撃は本当にきつくて。2022年の2月が一番危ない時で、患者さんが1日通して3〜4人ぐらいしか来なくて『マジか、このままじゃやばい』って。それまではある程度経営も安定して穏やかやったけど……コロナはやばいね、自営業者の敵だよね。だからこそ今は少しずつ頑張らないといけない時期なんだと思う」

東彼杵でやっていきたいこと

東彼杵で歩み始めて以来、小学生からお年寄りまで幅広い年代の人たちと多く関わり、ケアだけでなく健康な身体づくりやケガ予防のためのレクチャーも行ってきた。真史さんは柔道整復師としての知識はもちろん、学生時代に身に付けたスポーツトレーナーの経験や知識も活かしながら指導している。

特に小中学生の子供たちに対しては、職場体験の場でテーピングの巻き方やケガへの対処法などの指導を行っている。もしもの際にすぐ対応できるためのアドバイスや、パフォーマンスの向上につながる動き、言葉かけを今後も行っていきたいという。

真史「自分の子供が小学校に行き始めたこともあって、クラブ活動でスポーツをする時にこういう動きをすると良いよとかこういうことに注意しましょうみたいなことを、学校に出向いてアドバイスができたら良いなと思いますね。そういった体験を通じて東彼杵を好きになってもらって、高校、大学、社会人になっても東彼杵にいてもらえたら嬉しい。そういうアプローチも整骨院からできれば」

町の人口が減り続けている現状やコロナ禍を目の前にして感じているのは、個人ひとりでやっていくことの厳しさだ。

真史「経営危機も味わって、これからは様々なことが個人としては厳しくなるんじゃないかと感じて。同業種同士で何か一緒にというのは難しいと思うので、異業種の方と関わってできることはないかなと考えてます。先日ストレッチ講習やワークショップやりましょうと声をかけていただく機会もあって、少人数の参加でも外に出て何か伝える場や、人と集ってコミュニケーションできる場を作るチャンスがあれば挑戦したいですね」

これからも元気な身体で過ごすために

この度のインタビューでは、日常生活で気を付けたい身体のあれこれについてのアドバイスも真史さんに伺った。まずは猫背について。

真史「床に座るときはあぐらや横座りだと重心が後ろに下がって猫背になっちゃうので、正座ができる方に関しては正座で座るのが姿勢には大事です。特に女性に多いのですが、猫背がひどくなって背骨が変形するっていうのは結構よくある話なので」

次は意外と見落としがちな歩き方について。

真史「男性に多い歩き方ではあるんですが、がに股の人ってすり足で歩く人が多いので、しっかり脚を上げて歩きましょう。そして脚を上げるときは膝からではなく、ももの付け根からしっかり持ち上げて歩く。そうしないと転倒しやすくなるし、O脚という脚の変形につながるので、しっかり脚を上げて歩くことが大事です」

年齢層などによってアドバイスの内容は変わるものの、整骨院では一人一人の状態に合わせた運動指導やウォーク指導も個別で行っている。気になる方はぜひお問い合わせを。

つらさを抱えた数多くの患者の心身を癒し、元気づけてきた東彼杵整骨院。「困ったら東彼杵整骨院に行かんば」と分厚い信頼を得ている、心強い存在だ。

「ひと」の記事につきましては、以下の記事をご覧ください。

店 名
東彼杵整骨院
所在地

長崎県東彼杵郡東彼杵町蔵本郷1814Google Map

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