ひとこともの公社+ビーコンラーニングサービスによる地方から考える人材育成論(参加企業:NECソリューションイノベータ株式会社+株式会社ウラノ)

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産業革命と時代背景から起こるシンギュラリティ

産業革命は、18世紀後半から19世紀初頭にかけてのイギリスを中心に起こった経済・技術的な変革のことですが、蒸気機関の発明や機械化により、農業や手工業から工業への移行が進み、生産性が飛躍的に向上しました。この産業革命により、人類は未曾有の速度で技術を進化させ、現代の文明社会を形成してきました。そして、現在我々が直面しているのが、シンギュラリティと呼ばれる現象です。

シンギュラリティとは、人工知能やロボット技術などの進化が加速度的に進み、人間の知能を超えるような存在が生まれることを指します。これにより、社会や経済、人間の生活に大きな変化がもたらされると考えられています。産業革命がもたらした変化が、農業や手工業から工業への移行であったのに対し、シンギュラリティは、知能や意思を持つ人工的な存在が登場することで、人類の歴史において決定的な転換点をもたらす可能性があるとされており私たちはこれからそのような時代に突入することを踏まえ、より「ひと」に焦点をあて、その「ひとこと」を起こす「ひと」の応援しようと取り組んでいます。まずは、私たちひとこともの公社が、私たちの町、東彼杵町でどのような思考で取り組んできたのか、またどのような仕組みをその思考から行動にうつしているのか、うまくいったことや失敗事例をもとに探求するため「いとなみ研究室」「ひとこと研究所」を立ち上げました。

研修の背景や意図

今回はその企画の中での企業のリーダー育成をSorrisoriso内で行ったレポートです。開催のきっかけは、株式会社ビーコンラーニングの窪田裕一さんと昨年、2022年6月東京で行われた一般社団法人都市農山漁村交流化活性機構が主催される農山漁村コミュニティーの企画でトークゲストで呼んでいただいた際にお会いしたことがきっかけで、そこから何度もオンラインで打ち合わせし企画に至りました。株式会社ビーコンラーニングからは、全国の他地域の事例をお伝えしていただいたり、段取りや企画を。私たちは下記思考論やワークショップを行いました。

主催:株式会社ビーコンラーニング+一般社団法人東彼杵ひとこともの公社
参加企業:NECソリューションイノベータ株式会社+株式会社ウラノ
*プログラムの詳細については、こちらでは記載しておりませんので、ご興味あられる方はぜひ、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

伝える力と聞く力を理解するコミュニケーションワークショップを行なっている様子
地域のリーダーシップと企業のリーダーシップから考える

地方のリーダーシップ論と企業のリーダーシップには共通点がありますが、それぞれの嗜好性は異なります。私も一度、企業に勤め地方へUターンした身としては、この点の差異を感じていましたが、シンギュラリティが起こりこれまでにない時代の変化へと展望していくことを考えると、なお、これからの「こ」と「わ」(「個」と「和」)が求められるのではないかと考え改めてこのリーダーシップ論を深掘りしています。

地域のリーダーシップ論

ここ10年の間に、地方で私たちは、こういった理論が体現できるのかと試験を行なってきた中で、私たちの地域しかり、関係してくださる各地を見ていると、地域のリーダーシップ論では、地域の課題を解決するために、コミュニティーのリーダーシップが必要不可欠で、地域のリーダーシップは、共同体意識や人々の意見を取り入れることが重要視されている方が多く、また、地域の文化や歴史、環境などを理解し、地域の発展に貢献することを考える方が多いように感じます。

企業のリーダーシップ論

一方、企業のリーダーシップは、ビジネスの成長や利益を最大化することが求められます。そのため、企業のリーダーシップは、競争力を持った戦略の策定や、組織の生産性の向上などが重要視されます。また、リスクマネジメントや人材管理などのスキルも求められます。

あらゆるひとことものが起こっていることを説明している様子(2023年2月にオープンした福祉のセレクトショップ=VOTE)

両者の嗜好性には、一定の共通点があります。例えば、チームの協調性やコミュニケーション能力は、どちらの場合でも必要不可欠です。また、地方のリーダーシップでも、ビジネスのリーダーシップでも、組織を率いるためのリーダーシップの資質が必要です。そのため、目的や環境に合わせた適切なリーダーシップスタイルを持つことが重要です。

これまでは、地域のリーダーシップでは、共同体意識や地域の文化を理解することが重要ですが、企業のリーダーシップでは、ビジネススキルやマーケティング戦略などが必要で、目的や環境に合わせた適切なリーダーシップスタイルを身に付けることが求められていましたが、これからは両者の視点や観点、感度が必要になってきていると感じています。

伝える力と聞く力

そこで、私たちはこの思考をワークショップなどでプログラム化しましてそのプログラムで今回はディスカッション等を行なっています。そこで落とし込める力は、伝える力と聞く力。マネージメントを行う中ではこのふたつの力を養ったり、頭でわかるだけでは、行動に落とし込めないので、体感してもらうということを目的にしたプログラムで行なっています。

WANT論とMUST論

私たちが提唱し続けている行動の心理にWANT論ということを提唱しています。今回の企画の中でも、多くの参加者のかたがWANT論に反応してくださいました。ここは、実際のワークやディスカッションでしか学べないので是非、プログラムをご要望ください。

そもそも、人々がコミュニケーションを行う理由の1つは、願望や欲求(WANT)を共有することです。願望は、人々が望む未来や得たいものを表現するものであり、願望を理解し合うことは相手との共感を生み出し、信頼関係を築く上で重要だと思っています。

願望を理解するためには「つたえるひと」「きくひと」どちらもまずは、相手の話を注意深く聞き、その言葉や言い回しから感情や思考を読み取る必要があります。また、相手の背景や価値観、文化的背景などを理解することも重要です。そして、相手が望む未来や得たいものが何であるかを明確にするために、質問をすることが思っていた以上にできていないことも多いように感じます。

WANTを理解し合えることで、相手の意図や要望を正しく把握し、適切な行動を取ることができます。また、WANTを共有することで、目標や計画を共同で作り上げることもできます。WANTを理解し合えるコミュニケーションは、相手との協力関係を築くことにつながり、お互いの成長や成功にもつながるのだと改めてアプトプットしてなお気付かされています。

また、ここ東彼杵へ「ひと」「こと」をご一緒に深掘りしていただいたり、WANT論をご一緒に考えてくださる企業や団体様が来てくださることを楽しみにしています。