長崎県から、ウクライナ危機について交わり、考える。『Piece to Peace(ピースとピース)』5月14日開催。

イベント紹介

取材・文・編集

写真(4、5枚目)

2022年、2月24日。未だコロナウイルスの猛威が収まりを見せない中で、私たちの世界はさらなる混沌の時代へと突入した。原因は、ロシア軍によるウクライナ侵攻にある。戦下において難民の数は膨らみ、その数は570万人(5月3日時点)に上り、日本においても820人以上を受け入れている(4月30日時点)。

さて、そんな社会情勢の最中で来る5月14日。人々の対話を介した多文化共生の社会創造を唱える長崎国際大学准教授・佐野 香織さんと、『※ながさきwell-being 未来研究所』が主催するイベント『Piece to Peace(ピースとピース)』が東彼杵町の『Sorriso riso』にて開催される。

※:文化庁令和4年度日本語教育人材の研修プログラム普及事業の講座から生まれたゆるやかなネットワーク。近所や職場、学校、まちでみんなが多様な仲間とよりよく長崎で働き暮らしていくための未来研究と位置づけ、多文化共生する市民にとっての日本語やコミュニケーションについて一緒に考え、行動につなげることを目的として活動。

『Piece to Peace(ピースとピース)』
イベント概要

<日時>
2022.5.14(土)10:00〜17:00

<場所>
Sorriso riso千綿第三瀬戸米倉庫
〒859-3923 長崎県東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷1303−1

<概要>
・ウクライナ支援に対する支援金グッズ販売
・14:00〜15:30トークセッション

<トークセッション>
「おとなりにウクライナからの避難の方が引っ越してきたら」
オンライン申込み
URL:https://t.ly/pYuk

【予約受付中】Piece to Peace ウクライナ避難民支援グッズSET

ゲスト(オンライン)
・Igor Sikorsky Kyiv Polytechnic Institute(国立キーウ工科大学)
・International Collaboration Department Nasty Kharchenko(ナスティヤ・ハルチェンコ:ウクライナから中継)
・坂本 龍太郎(ワルシャワ日本語学校:ポーランドからビデオ参加)

スピーカー
・矢崎 理恵(社会福祉法人 さぽうと21)
・佐野 香織(長崎国際大学 国際観光学科)

モデレーター
・森 一峻(東彼杵ひとこともの公社 くじらの髭)

『Piece to Peace』開催直前インタビュー。
長崎国際大学准教授・佐野 香織さん

今回のイベントは、長崎国際大学准教授の佐野さんが発端となって企画された。5月14日は、東彼杵町会場(Sorriso riso)に加え、長崎市会場(Book Cafe & Bar itie)、島原市会場(島原国際日本語学校)の3つの会場を繋いでオンラインによるLIVEトークセッションを行う。

佐野「戦火を逃れてきたウクライナの方が、長崎県に来るということが現実味を帯びてきました。しかし、受け入れ当事者である私たちもまだまだ分からないことだらけ……。そこで、ご縁のあった東彼杵の地で、ウクライナへの支援活動を行うとともに長崎県内外の方々にウクライナの現状について語り合い、考えたいという思いが芽生えました」

トークイベントのお題は、「おとなりにウクライナの方が引っ越してきたら」。具体的には、どんなことが語られる予定なのだろうか。

「私の教え子に、ナスティヤさんというワルシャワ大学(ポーランド)の大学院生として留学していたウクライナの学生がいて、今回のトークセッションにも参加してくれます。彼女は今回の侵攻以前からウクライナは常にロシアと抗争状態にあるということ、ウクライナとロシアとが不同であることを訴え続けていたのですが、私たちは知ろう、理解しようとしてこなかった。今回、彼女と改めて話をした時に、ハッと気付かされたのです。そこで、改めてナスティヤさんにウクライナ人がこれまで抱えていたことを含めて、私たちにもう少し深く語ってもらいたいと思っています」

現在も、キーウ在住というナスティヤさん。当日は、現地からライブ中継で入ってきてくれる予定だが、空襲などが起こった場合も考えて、あらかじめ伝えたいことをビデオにも取っておいてくれることになっている。

「また、坂本 龍太郎先生(ビデオ参加)は、現在ポーランド在住でポーランド国内でウクライナ人の避難民受け入れ支援を行なっています。ワルシャワ日本語学校を夫婦で立ち上げられ、経営者の立場。ここで教えている日本語教師も、坂本さんの奥さんも私の元教え子です。今回のウクライナ支援で活動されている方々は、個人的にも近い方が多く、そういった人たちを支援したいという思いがあります」

隣にウクライナの人が引っ越してきたら。
私たちは、どのように受け入れたい?

実際に、ウクライナ難民※数は日本では820人を超え、各地方が受け入れ支援に乗り出している。私たちは引っ越してきたウクライナの人との暮らしをどのようにしていけばいいのだろうか。

※日本にとって、今回避難民なのか、難民なのかと議論はあるかと思うが、ここでは国際スタンダードに基づき難民と表記する。

「これって、誰にもわからないことなんですよね。ただ少なくとも、今回私たちは自分ごととして考えるために、まずは知るきっかけを作りたい。そこで、お隣にウクライナの方がきたという設定で考え、ウクライナから避難される方の視点、ウクライナの避難民の方を実際に受け入れている隣国の方の視点、そして、定住難民への支援、特に日本語学習支援等をしている社会福祉法人の『さぽうと21』の矢崎理恵さんにもお話いただけるので、この3点の視点から今回はどういうことが考えられるのかということを知っていく機会にしたいです」

「子どもたちの教育の問題など、だんだんと見えてきたことがあるのでそう言ったこともお話いただいて、短・中・長期でどういうことが考えられるだろうというところまで。トーク時間は少なく、今回だけでは深いところまでは行けないと思うので、今回に限らず継続することが必要になってくるのではないかと思います。また、こういう問題は額にシワを寄せて聞くイメージがあると思うのですが、そうではなく隣の方との話し合いを通して知ったり、知ろうと思ってもらえる場にしていきたいです。今回は、難民というみなさんが興味・関心を持つテーマではあると思いますが、それだけでなく、みなさんのまちで暮らしている外国の方や、国内移住者の方も移住の際に同じような経験をされていたり、同じような思いを持つかもしれない。そういうところにも思いを馳せたいと思います」

連日のSNSやニュース映像から流れる衝撃的な映像に悲しみ、怒り、無力感に苛まれ、何を信じていいのか途方に暮れている人も多くいるだろう。また、戦争が始まって2ヶ月が経とうとしており、非日常が日常になってしまう懸念も大きい。あらためて問いたい。いま私たちにできることは、何なのか。それは、自分がわからないことを受け入れ、現地の人たちの声に耳を傾けることにあるのではないだろうか。それは、ほんの小さなことに過ぎないかもしれない。だが、そのPiece(かけら)が集まり、繋がっていくことでPeace(平和)という希望に繋がるのだと信じたい。

一般社団法人の『東彼杵ひとこともの公社』では、今回のイベントに対しウクライナ支援金グッズの販売会を行う予定だ。普段から公社と関わり合いを持ち、当イベントに賛同したひとりひとりがPieceとなって、イベントを支える。

【予約受付中】Piece to Peace ウクライナ避難民支援グッズSET

主な協賛社及び協賛者を、以下に挙げる。

●丸研特殊印刷:支援金グッズのシール・マグネットを製作。

岩嵜紙器:丸研特殊印刷と共同で支援金グッズのマグネットを製作。

●Date Yuichi :『Piece to Peace』イラストデザイン及び、コンセプトの提案。

●あまねく看板工房:イラストデザインを施したターポリン幕を製作(イベント当日、会場に設置)。

●株式会社ソノヒ:イベントチラシを東彼杵町内に約1500部を折り込み・配布。

●池田茶園:支援グッズのそのぎほうじチャリティーバックを製作。

●MINATOMACHIFACTORY :支援金グッズの角缶バッジ、ガーゼハンカチ、カードケースを製作。

●山﨑マーク:オリジナルスタッフTシャツを製作。

●内野 彩:当日の支援グッズを販売。

●seiya yamada :当日のイベントの様子を動画撮影・編集。

●東 孔明:当WEBサイト『くじらの髭』にて関連記事の作成・編集。

『Take Action』。今こそ、行動を。日本人が、今回の出来事さえも対岸の火事で済まさないために。

ひと(佐野 香織さん)についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

と き
開場)
ところ
Sorriso riso
料 金

無料