千綿の元農協米倉庫をリノベーションした交流拠点
倉庫内の店舗のご紹介
1号室
Tsubamecoffee(スタンドコーヒー)
2号室
くじらの髭(文化観光交流拠点)
フリースペース
現在、まちづくり景観資産に登録も予定されております。
東彼杵町千綿地区にSorrisorisoができるまで
2013年、こんなことしたいなと構想しはじめたことからきっかけは始まりました。そんな場所をと考えた時に、当時、東彼杵町ではまちづくり会議という集まりが開催されており、その中で「千綿の農協米倉庫が解体されるらしいよ」というお話を聞き、さっそく農協へ。
が、しかし、個人への貸与はしないということと、農協の理事会ではすでに解体が決定しており、それを覆すことからはじまりました。企画書を作り、まだまだ私たちの甘い構想を熱心に、東彼杵町の行政と農協本所の方が聞き入れてくださり1年がかりで交渉が決定。
扉を開けた時には……
荷物荷物荷物。
まずは2014年のはじまりは、米倉庫の片付けからはじまりました。この時に片付けを手伝ってくれたのが、Sorrisorisoとして幕を開ける店舗のメンバーになるとはその時は思ってもおらず。まずはこの場所が開けた状態を目指すべくみんなで泥だらけになりながら片付けたのでした。
1年がかりで説明会とワークショップを
2014年夏、交渉後さっそく、地域の方や行政の方を集め皆さんへ説明会を開催しました。5年後にはこの米倉庫の周辺に5年で5店舗できることを目指します。テーマは「二流の都会ではなく、一流の田舎を目指す」でした。今では、「一流の田舎」というフレーズは東彼杵町の総合戦略のテーマとしていただき、町一帯となって一流の田舎になるべく取り組んでいます。そして、説明会と合わせて行ったのが、この場所にどう関わってくださるか、どうやってこの米倉庫の運営を自主運営でまわせるか、そんな話をみなさんでしたのを覚えております。そんな中、米倉庫の片付けを一緒にしてくれた3人がここでお店をしたいと申し出てもらえ、店舗運営に入ってもらうことに。仕組みは、この3店舗で運営費を折半し共益費としてそれぞれ協力してもらうこと。そして、5年で5店舗を目指すべく継ぎ接ぎの出店方式「パッチワーク出店募集」を行うこと。もちろんこの米倉庫の名前「Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫」と「Tsubamecoffee」の名前もみなさんにつけていただきました。「Sorriso=ほほえみ」「riso=米」この米倉庫に関わるひと、訪れるひと全てのひとや、この米倉庫にほほえんでもらえますように。と。Tsubamecoffeeの名前の由来も巣立った巣に戻るというツバメの習性から、この町の方や、訪れた人がまたこの場所に帰ってきてもらえますように。と。
いよいよ町からの基礎工事と、セルフリノベーションがはじまります。
まずは、集まったこのメンバーで徐々に時間をかけて、そして地域の方にも集まっていただき改修をはじめました。全員、建築は素人集団。この時はまだ、設計士も建築関係者の伝手もなく、当時、無償で波佐見町の里山建築の里山賢太さんのアドバイスのもと進めました。
当時は、ルルルワークショップという「ぬる・つくる・かざる」の「る」をテーマに近隣の方にも参加型建築ワークショップを行い、多くの方のちからでこの場所も今に至ります。
2015年12月16日
むかしむかし、この大村湾を望める千綿の賑やかな中心地だった東彼杵町瀬戸郷にSorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫としてあらたな交流施設としてスタートしました。はじまりはTsubamecoffee(スタンドコーヒー)、Gonuts(アンティーク雑貨・古着)、SOLE(現tateto)(革製品販売・革問屋)の3店舗でスタートしました。
それから、パッチワーク出店に応募していただいた、千綿食堂、海月食堂、大川豆腐、そのほかにも1年目にしてたくさんの応募をいただき、出店というかたちでこの場所から発信し、今ではそれぞれの店舗として地域派生。
その後も、移住サポートやこの創業サポートにて、ちわたや 、LittleLeo、きょうりゅうと宇宙、髪処くぼたなどお手伝いし、当時5年で5店舗という目標も達成し、現在、千綿地区には十数店舗の拠点、店舗がこの千綿エリアでちいさな生業を成り立たせています。
このプロジェクトの背景や取り組みの意図は、こちらをご覧ください。
地域ジャーナリスト・ライター甲斐さんの記事。