【くじらの髭 先行販売】 ながせ陶房の「赤ベコの花入」とモデル「細川小春」のものがたり

文・編集

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BEAMS JAPANの大縁起物市の時の「赤ベコの陶ブローチ」がそのまま立体に!

2021年は丑年。

2020年、年末に赤ベコ陶ブローチがSorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫内、Tsubamecoffeeの限定ガチャで登場しておかげさまで、たくさんの方に反響いただき21個限定だったため間も無く終了。問い合わせが殺到しております。そこで、あまりにも問い合わせが多いため、今回はその「限定赤ベコ」を長瀬渉さんが立体にしてくださいました。

*「赤ベコ」の取り扱いは三越本店、ながせ陶房、くじらの髭のみの販売となり、今回はくじらの髭の先行販売となります。

2021年を徹底的に縁起の良い年にしちゃいましょう

2021年を徹底的に縁起の良い年にしちゃいましょう。そんな渉さんからのお言葉に甘え、くじらの髭限定でこの赤ベコが登場することとなったのです。

九州でも縁起がいい「牛」太宰府のあの場所にも由来が。

牛はやっぱり縁起がいい。東北でも縁起物として赤べこを祀る習慣がありますが、実は、九州でも「牛」は縁起がいいのです。神社の境内で、足を折り曲げて座っている牛「臥牛(がぎゅう)」の像を見たことはないでしょうか。この牛の像は、「撫でると願いが叶う」ともいわれ「撫で牛」「ねがい牛」などとも呼ばれています。牛を祭っている神社で特に有名なのが、菅原道真公を祭った「太宰府天満宮」です。天満宮は「受験の神様」「厄除けの神様」として有名な天神さま(道真公)を祭っており、牛は「天神さまの使い」といわれています。
赤ベコのお話も前回、書かせていただいたのでこの辺で。

気になるこのモデルさんは?

さてさて、赤ベコも気になるのですが、この赤べこの陶ブローチを身につけている女性もすごく気になりせんか。ここ最近、長瀬渉さんが陶房を構える波佐見町中尾郷とくじらの髭が店舗を構える東彼杵町との関わりが深まっていることは、お気づきだと思いますが、今も、そしてずっと昔の大村藩だった頃からこの繋がりは存在していたのです。気になった方はこちらを是非、ご一読ください。

そう、この女性は、波佐見町在住の細川小春さん。東彼杵町もお世話になっている波佐見町のふるさと納税サポート会社のSteamshipが制作した波佐見町のふるさとBook、Likeの表紙も飾るモデルさんです。

そんなモデルさんがなぜ!? この冊子の記事にも書かれてますが、長瀬渉さんの陶房に幼少期から通っていたことがものがたりのはじまりです。

ながせ陶房、長瀬渉と細川小春のものがたり

私がこの町に帰郷した頃には、すでにはじまっていた、隣町、波佐見町のmooksや西の原の立ち上げ。関われば関わるほど、自分もその立ち上げに携わりたかった。そんな思いが今は、当時より深まっています。Sorrisorisoで動き出す前には、当時の話を聞きに行ったり、はたまたはじまってから、mooksの岡田さんや長瀬渉さんからはたくさんの薫陶を受けました。いつもそんなことを考えていたからこそ、影響を受け、自然と自分の町にもその動きを作りたいと思ったのだと振り返ると納得です。そんな波佐見の動きの立ち上げを羨ましいと言うのか、嫉妬していると言うのか、わかりませんが、そのはじまりを身近で見てきた子がいることを知りました。

それが、細川小春さんです。幼少期からずっと波佐見の動きを見てきたなんて、なんと贅沢な。と。そこで嫉妬心もありつつも、渉さんに当時の小春さんのお話しをお聞きました。ここからは、小春さんが小っ恥ずかしいかもしれませんが、どうぞお許しください。

―そう言えば、渉さん、自分、小春ちゃんがどんな経緯でながせ陶房に関わってきたのか知らなかったのですが。

渉さん「長いよ〜♪」

―覚悟して聞いたので大丈夫です(汗)

渉さん「そ~ね〜コハルとオレとの出会いは、コハルが小学校低学年の頃かな。何気にながせ陶房コミュニティでは18年と古株。当時高校生だったコハルの姉が美大に行きたいと俺に相談したのが細川家とのきっかけ。その後、上3人の姉が進路に影響を受けてくれてる、 長女は俺の友人繋がりで福岡に就職。 次女は俺の母校、東北芸術工科大学に入学、今は細川唯の本名で女優になってる。芸能関係者を紹介した事もあったなー。三女は、高校生の頃モンネポルト立ち上げの手伝いをしてくれた。リノベーションにハマって建築系の専門校に進学した。

で、いつも周りで様子を伺うように見てた子供がコハル。引っ込み思案だけど毎回母か姉についてくる。となると一番出入りが多いのがコハルになるんだは(笑)キラキラと旅立つ姉達を見て高校生の時は東京に行きたいと相談してきたな。 俺の学生時代の友人をたどり南青山や原宿などのアパレルにインターンシップに。そんで挫折(笑) その後は高校の求人で雲仙の旅館に就職、挫折(笑) 波佐見に戻ってきてからはうどん屋で就職が見つかるまでバイト生活。 ちょうど海が産まれた頃でベビーシッターで来てくれることが多かったな」

血の繋がり以上の付き合いという俺の言葉を体現しているのが小春かな〜

出た。長瀬渉の格言。そう心で呟きながらも、どんな子だったのか聞いてみました。小春ちゃんごめんなさい(笑)

渉さん「チョロチョロ来るくせに、なのに怖がって、なかなか喋らなかったこと。 中学、高校と制服姿を恥ずかしそうに見せに来たこと。 入学式の前に緊張でお腹痛くなってたこと。初めて食べさせたイベリコ豚に感動してたり、 部活の怪我、就活の挫折。緊張しながら東京の個展に来てくれたり、美味しいモンも沢山一緒に食べた。ムックの立ち上げ、ポルト、音楽イベント、トラスネの立ち上げ、その時に居合わせてる貴重な子だ。ながせ陶房の沢山の物語がある子だ。血の繋がり以上の付き合いと言う俺の言葉を体現しているのがコハルかな〜

友人であり仲間であり、娘でもあり妹でもあり、新しい家族の形なんだと思うけど。最近はモデルの1つの形として、地方で都会型モデルの価値以上のコトは出来ないかとスチームシップにコハルを紹介。ワタプロ(渉プロダクション)の看板モデルだな(笑) 無理やり理由を作って上京するコトは20代半ばまでの特権だと思うよ。30代に向かう若者は「役」を創るコト♪ 背景や個人がより濃い「地方」で自分の役を創るコトは何よりも得がたく価値高いコトだ。

その切符を手にしている子達の道標を俺らは創っていかないとね〜モリッソ♪」

なんとも、玉こんにゃくに挟まれた小春ちゃんに申し訳なくなってきましたが、反面、今まで以上に嫉妬心(笑)
冗談はさておき、渉さんの愛情たっぷりの小春ちゃんが東彼杵でも活躍してくれたら嬉しいなと、身長をこされている玉こんにゃくおじさんたちは胸に誓ったのでした。

今回のモデル起用の背景は、東彼杵町にも関わりがあるから!?

勿体振りましたが、実は小春さんのお母様(渉さんはマリッペと呼ぶ)は、東彼杵町出身。私もお母様のお兄様(小春さんの叔父)とは小春さんのお話をすると喜んでもらえるので、ついつい小春さんの話を武器に。今回、こうやって、東彼杵でのことでもモデルになってもらったことをネタにまたお兄さんと親睦を深めたいと思います。

お美しい。とても同じ町の血が入っているとは想像もつきません。ということで、薪窯から作ってしまうながせ陶房、長瀬渉さん。今回は、登場人物までもその表現を仕掛けてくるとは。そういった背景やストーリーの大切さを教えてくださるから私たちもいつも次は何がやってくるのかと楽しませてもらってます。今回のながせ陶房の「赤ベコの花入」は一品一品もちろん手作りですので数に限りがあります。きっとこの赤ベコを入手できた人は今年一年、縁起がいい年になること間違いありません。まずはもちろん私も個人的に入手しようと思います。