『Pure Food Pure Body』は、ホリスティックヘルスカウンセラーである石井恵子さんが営むサロンです。2009年にアメリカでスタートし、2013年に恵子さんが帰国してからその活動範囲は京都を始め日本各地へ。そして東彼杵町への移住をきっかけに2021年11月、新たな拠点として現在の店舗をオープンしました。
Pure Food Pure Bodyでは身体面だけでなく、人となりや精神面なども含めた“全体”を指すホリスティックな視点で人の根本を見つめながら、一人一人の状態に合わせた施術や食事などのアドバイスを行っています。身体と心が喜ぶことは何か、より健康になるにはどうしたら良いのかを求めるクライアントへ親身に寄り添い、伴走してくれるサロンです。
はじまりは料理教室
2003年に最初の夫の仕事の関係でアメリカに移住した恵子さん。現地で3番目のお子さんが生まれ少しずつ手が離れてきた頃、以前から興味があった“食べること”の研究を独自に始めることにしました。
次第に「本格的に食事と健康について学びたい」と考え始めた恵子さんは、ホリスティックヘルスカウンセラーの資格を取るべく、ニューヨークにあるアメリカ最大のホリスティック栄養学校『Institute of Integrative Nutrition(IIN)』へオンラインで入学。1年間プログラムを受講したのち、認定資格を取得しました。
恵子さん「ホリスティックヘルスカウンセラーというのは、人は食事や人間関係、仕事、クリエイティビティなど12個のパーツから成るとされているのですが、どれかが欠けていると真に幸せだと感じにくいと言われていて。食べることや栄養面はもちろん、その人が関わっていることや考え方、物事への視点など全体を見て何が欠けているか、どうやったらバランスが良くなるかなどを一緒に考えていく仕事です」
少し時をさかのぼり、プログラムの半分を受講した時点でクライアントを取って良いというIINの意向もあって、恵子さんは自分のクラスを設けようと動き出します。しかし当時は日常会話をやっと話せるくらいの英語力だったこともあり、活動をどうするか迷っていました。
そんな時、ある友人から「料理を教えてほしい」と頼まれ、少人数の料理教室を開くことに。それから何度も教室を開いては、集まってくれた人たちに対して徐々に健康のレクチャーも始めました。その活動は次第に評判を呼び「恵子さんのカウンセリングを受けたい」とクライアントが増加。やがて2009年に『Pure Food Pure Body』を立ち上げました。
2013年に帰国後は、オンラインも通じて活動は日本各地へ。ホリスティック的な健康セミナーやカウンセリング、天城流湯治法と呼ばれるセルフマッサージなど、恵子さんがそれまでに学んだ健康法を盛り込んだ自分メンテ講座を実施し、着実に実績を積んでいきます。
そして2020年に東彼杵町へ移住。現在サロンとなっている建物のリノベーションを行ったのち、2021年に開催された海月食堂とのコラボイベントをきっかけに東彼杵でのサロンが本格始動することとなりました。
外側も内側も健康になる!
サロンで行われる主な施術として『CS60(Cell Smooth 60 Trillion)』というものがあります。生体電流整流器とも呼ばれ、片手に収まるほどの器具を痛みがある部分に当てて老廃物などを抜き取ることで、体内にある60兆個の細胞をなめらかな状態にし、細胞本来の機能を取り戻すもの。約14年前に日本で開発され、その効果の高さから車いすの人が歩けるようになったという報告もあるそう。
細胞の中にはミトコンドリアという器官があり、私たちの身体のエネルギーはそこから作られています。そのエネルギーは電気を生み出すのですが、時折身体に不要な“迷走電流”とよばれる電気が生じることも。この迷走電流が肩や腰などの部位に溜まってしまうと身体が固まり、やがて痛みなどの不調や老化に繋がってしまうのです。
CS60は、器具から発せられる磁力線により溜まった迷走電流や老廃物を引っ張り上げて抜き取るという仕組み。施術の最中は人によってはかなりの痛みが走りますが、それは溜まってギュッと凝縮した迷走電流が抜かれることで細胞が振動し、他の細胞とぶつかり合うため。施術を受けているうちに迷走電流が抜かれて細胞が元気になり、動きがスムーズになるため次第に痛みは少なくなります。
CS60の施術を何度も受けることで、内臓や筋肉、眼、脳の疲労や不調にも改善が期待できます。また、体内の不要なものをデトックスすることで心の不調が軽くなり、精神的な安定につながるそう。
ちなみにサロンに導入されている機械は『CS60-2』と呼ばれる最新鋭の機種です。その威力はパワフルなもので、全国的に見てもこの機種を扱っているところはまだ少ないとか。
さらにCS60の効果を高めたい場合にプラスしたいのが水素を活用したケア。最も小さな原子である水素には酸化したものを還元する(ゼロにする)力があり、身体の酸化が原因となる老化や生活習慣病を改善する効果が高いとされています。それに加え副作用がないので安心して取り入れられるそう。
サロンでは水素を鼻から吸入しながらCS施術を受ける水素吸入と、CS施術前の30分間、水素のナノバブルが満たされたお湯に足を浸す水素足湯のメニューがあります。いずれも必ず予約が必要ですが、より健康を目指したい方におすすめです。
CS60の料金については初回5000円となっていますが、東彼杵町内に住む人は3000円で施術が受けられます(2回目からは一般10000円、東彼杵町民は次回までの間隔を問わず7000円)。この割引は期間限定とのことなので、気になる方は早めにお問い合わせを。
一人一人に、丁寧に
東彼杵に店舗をオープンして数か月。サロンと町の関わりについて恵子さんが考えていることがあります。
「CSのこともそうですが、新しい健康情報を知らない年配の方などに情報を届けるのは個人の力だけでは難しいと感じていて。本当に効果がある療法だと思うので、もっと情報を知って信頼していただくためにも、町からフォローいただくことで色んな方に施術を受けてもらえるみたいな流れがもっとあると良いなって。本当に施術を必要としている人に情報を届けるために、そういう町のサポートが欲しいなと思っています」
最後に、Pure Food Pure Bodyの展望も伺いました。
「血液データを利用して身体の状態を見る分子栄養学の勉強を進めていて、いつかはそのアイデアを入れたヘルスカウンセリングもしていきたいという思いはあります。それに加えてサロンで施術を行いつつ、オンラインで実施するカウンセリングやレクチャーの形を改めて作り直したいと考えています。クライアント一人一人にじっくり向き合って、その人に合うものを丁寧に提供できるようなサロンにしたいですね」
身体や心のことは自分でよく分かっていると思っていても、本当に自身に合ういたわり方や元気になる方法は意外と見つけにくいもの。『Pure Food Pure Body』はストレスフルな現代社会を生きている私たちに大切なことを教えてくれる、心強い味方です。
「ひと」の記事につきまして、以下をご覧ください。