技術審査日本一のそのぎ茶生産農家おおばしんご氏による、そのぎ茶の淹れ方

文・写真・編集

東彼杵町の主要産業「そのぎ茶」をより美味しくいただく「そのぎ茶法」開催

ちょっとした工夫で実は、お茶が数倍美味しくなる方法があるとしたら是非とも教えていただきたい。そのぎ茶は今年も生産農家のみなさんの取り組みで四年連続日本一。そんなお茶の町に生まれながらもお茶の美味しい淹れ方を成人してからわたしが知ったほどですから、この町の人でも知りたい人がきっとたくさんいらっしゃるはず。ほんのちょっとしたことなので知っておくと、なんだか達人になれた気分です。いつかやってみたいと思っていたことが、おおばしんご氏の声かけにより実現。なのでそのぎ茶の作法「そのぎ茶法」というおもしろうなタイトルだけは数年前から用意しておきながら。。。そんな経緯もありトントン拍子でコトは進み、お茶の淹れ方を生産者から直接教えてもらえる機会がご用意できるようになり先日Sorrisoriso千綿第三瀬戸米倉庫・くじらの髭にて開催いたしました。

2017年には茶の審査技術を競う全国大会(第34回全国茶生産青年茶審査技術 競技会)にて史上最年少日本一に輝いたおおばしんごさんがくじらの髭にて、そのぎ茶法(そのぎ茶の淹れ方教室)の第一回目を開催してくださいました。コロナウィルス感染拡大防止のため、大々的なイベントではなく来客いただいた方に、 Sorrisorisoのフリースペースにておおばしんごさんが、随時、そのぎ茶法を伝授。今回は、他の販売拠点では販売していない品種、はるみどりをくじら の髭で試飲・販売いただきました。

「Tomattea」おおばしんごさんのミニトマトワインへの取組
2019年9月21日開催

以下、第一回そのぎ茶法ゲスト、おおばしんご氏より

『伝える』と言う作業を手抜きしない

お疲れ様です。ミニトマトワインの大場です。昨日、第1回おおばしんごによるそのぎ茶法無事に終わりました。コロナ禍なので大々的なワークショップイベントは謳わず,随時来られたお客さんにそのぎ茶を振る舞って淹れ方に興味がある方にレクチャーをするというゆるゆるスタイルな感じでしたがこれが逆になかなかの好評でございやした。そして昨日、1つ再確認出来たことがありました。

それは、自分が作ったモノを
直接お客さんに【伝える】という作業を怠らない

ということです。

僕たちは農家なので
案外そこの作業を見落としがちです。

なので昨日は僕たちが普段やってる作業や想いを直接お客さんに伝えられたらもっとそのぎ茶を知ってもらえてお茶の売上UPに繋がるんじゃないかな〜と思ってくじらの髭の森 一峻と店長、菅野谷亜弥香とそのぎ茶振る舞いを進めてきました。

するとですね。やはりお店の売上は上がるんですよ。
もちろん僕のお茶も試飲で振る舞いしてるので当たり前なんですが,

※ 他の陳列されてるお茶農家やお茶屋さんのお茶も比例するように売れていくんですね!

いわゆる相乗効果ってやつです。いゃ、我ながらあの短時間でみんなのお茶も売ってそこそこの売上を上げたなと思ってますよ笑

やはりお茶に携わる農家がそのぎ茶の想いや簡単に美味しく飲める淹れ方などを直接伝える事が出来たのでここまでの結果が出てきたのだと思います。農家が販売を任せる作業も、もちろん普段の畑仕事もあっての事でコスパ的にも大事なのです。こうやって定期的にモノを制作する側が直接一人一人に伝えていくコトも一見、コスパが悪いように見えますが
その分ガッツリお客さんとコミュニケーションが取れるのでこれもかなり大事な作業だなって再確認出来たそのぎ茶法でした!

さっそく、すぐに、次はお世話になっている茶商、池田茶園池田亮氏と次も開催させていただきます。

おおば しんご

(Tomattea「深緑の里」)

おおばしんご profile
高校卒業後,静岡県にある野菜茶業研究所にてお茶の知識 を学び20歳でそのぎに帰郷。2016年には新婚さんいらっしゃ いに出演。その翌年,2017年には茶の審査技術を競う全国大 会(第34回全国茶生産青年茶審査技術競技会)にて史上最 年少日本一に輝く。 2018年よりお茶とミニトマトの二足のわ らじ農家になる。2019年2月,ミニトマトワインの試作品が完 成。農業×エンタメで農業の面白さや魅力を沢山の方々に繋 げる活動をしている。