長く培ってきたデザイン力で
幅広い仕事を請け負い、魅せる。
2016年に開業に至り、4年目を走る『小玉デザイン制作室&写真室』。一見、小洒落た雑貨屋のような事務所の戸を開くと、写真専用のスタジオ空間が開ける。
「同級生に大工がいて、これまた変なやつなんですけど(笑)、めちゃくちゃ安くでこのスタジオを作ってくれました。自分ではリノベーションできないし、彼はスタジオがどのようなものかはわからない。でも、僕が参考写真を見せるとそれ通りに完成させてくれました」
そう語るのは、経営者の小玉大介さん。
事務所の名前にもデザイン制作室&写真室と書かれてあり、中はスタジオだ。となると、写真をメインにやってそうなイメージがあるのだが。
小玉「事業内容で言えば、デザインのほうが大きいです。デザイン事務所だけにしようかなと思ったけど、地元の人にとったらデザイン事務所って謎の職業に見えやすいじゃないですか(笑)。そこで、写真館としたほうが親しみやすいんじゃないかと」
それが功を奏し、地元の人にも写真館というイメージで入りやすく、仕事にも繋がっている。他にも、共同事業なども行っているようだ。
小玉「sorriso riso(ソリッソ リッソ)と一緒にやったのが『ソフトクリーム』。島原市に島原酪農という牛乳があって、そこがソフトクリームを作っているからプロモーションの依頼があったんです。そこで、写真からデザインまでを一貫して僕がやりました。その一連の作業が出来るのが僕の強みですね。また、奥さんがイラストレーターなんで、彼女が作ったイラストに僕がデザインを手掛けることもあります」
長きに渡ってデザインを通し、多岐に渡って仕事をする小玉さん。プロデザイナーとしての心得とは…。
小玉「楽しいと言いながら、自分の作品だという気持ちでやっていない。わかるかな、この感覚。これ、絶対お客さんにバレちゃいけないですよね(笑)。仕事だから作ってる部分はありますね。自分の好きな作品と仕事は全く別という気持ちでやっている。でも、それは表現者として絶対なくてはならないもの。他人には絶対理解されない俺の好きな感じと、デザインだから90パーセントはいいと言ってもらわないと。その方向性は全く違うんだけど、むしろ違わないとダメです。長く芸術畑にいた人間として、それだけは確実に言えるかな」
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