新しい時代の働き方を見通す 『株式会社GlobalB METOOS』(大村市編)

長崎県大村市に本社を構える『株式会社GlobalB』は、2017年1月にインバウンド向けのホームページや動画制作からスタートしたIT企業だ。依頼が殺到して案件や自社管理が困難になってしまったことをきっかけに、業務改善システム『METOOS(ミトース)』を開発。現在は日本、香港、タイなどアジア諸国にある企業の業務サポートを行っている。

『METOOS(ミトース)』とは?

↑今回のインタビューに答えてくださった山本健太郎CEO(左)、佐藤潤一COO(右)

「サイボウズ株式会社のkintoneを活用して自社独自のクラウド型システムを構築することで、チームの情報共有をしやすくし、経営情報の見える化を行い、中小企業の生産性向上を支援するサービスです。」株式会社GlobalBホームページから引用)

『経営を見通す』という言葉が由来となっているMETOOS。GlobalBとパートナー契約を結ぶサイボウズ株式会社が手がける業務効率化システム『kintone(キントーン)』がベースとなっている。

kintoneとは、複雑化している業務内容を整理して分かりやすくし、積み重なった課題を解決できるシステムのこと。働く人に合わせて機能をアレンジできる上、システム内でスタッフ同士のコミュニケーションも可能になる。

METOOSを使えば、ストレスフリーな仕事環境を作ることができる。

これまでは紙やExcelを使っていた入力と確認の二度手間となる作業や、複数の印鑑を必要とする承認、一人一人のスケジュール管理、山のように積み重なった書類の整理など、複雑になっている総務・経理のデータをクラウド上に置き換えることで、管理業務を簡単にし、時短にも繋がるという嬉しいシステムだ。

在宅勤務にぴったりのシステム

GlobalBではMETOOS(kintone)の他に、パートナー契約を結んでいる株式会社freeeによるソフト『会計フリー』や、チャットワーク等も活用しながら様々な企業のサポートを行っている。

先述した通りこれらのデータはクラウド上にあるため、パソコンあるいはスマートフォンがあれば、時間や場所にとらわれないフリーランスのような働き方も可能。在宅勤務の体制を万全に整えられるという大きなメリットもある。

佐藤「女性の雇用も増やせたらすごく良いだろうなと考えています。在宅で仕事ができれば子育てしやすいし、家事や学校行事も優先できる。これは男性にも言えることですが、取り巻く環境のせいで、すごい能力を持つ優秀な方が誰にも気付かれないってとてももったいないと感じるんです」―

山本「〇時間働いたということじゃなくて、〇〇という仕事をやれたという成果が評価されるようになれば良いですよね」

アナログだから、ブラックな企業が増えてしまった

サイボウズデイズ(サイボウズが年に一度開くイベント)内で佐藤さんが聞いた、とある魚市場にある魚卸会社の事例を教えて頂いた。

その会社ではLINEを使って魚の注文を受けていた。しかし、LINEだけでは注文内容を正確に把握しづらい上に、FAXや口頭だけでの注文も併せて受けていてかなりややこしくなっていたそう。

そのため取引先や内容などを整理して、Excelで改めてリスト化しなければならないという手間が必要になってしまった。リスト化する作業は事務員さんが朝の2時3時から数時間かけて行っていたとのこと。

そこで、LINEとkintoneを連携して受注アプリにすることで、LINEに注文メッセージや写真、FAX、手書きの書類などを反映させるだけでキントーンで自動的に整理され、すんなりと管理が可能に。

リスト化にかかっていた時間が大幅に減った上に、集計が簡単にできるので請求書や納品書の作成もかなりスムーズになった

今では業種に関係なく、しかも日本のみならず世界各地で利用されているシステムだそうだ。

佐藤「地道に何時間もかけて行う入力とか確認とかあらゆる事務作業って、直接の売り上げに関わらないから付加価値が少ないんです、残念ですが……。アナログだからこそ時間に支配され、一生懸命に働いた割に見返りが少ないブラックな企業が増えてしまった。もっと業務改善システムが普及すれば、日本の社会問題を解決する糸口になるのではないでしょうか」

コミュニケーションを増やそう、大事な時間を過ごそう

METOOSのような業務円滑化システムを使うことで、コミュニケーションを増やす一助にもなるという。

―佐藤「例えば子育てをしている人だったら、子供の学校行事に参加したいのに職場によっては難しいってことあるじゃないですか。こういうシステムを使えば自宅で仕事ができるから行事に参加しやすい。そして、こういったもしもの時の連絡もチャットで気軽にし合えるので、コミュニケーションが増えてチームワークが良くなると思うんです」

山本「自分たちの会社では勤務時間も決まっていないっていうのもあって、それぞれのライフスタイルに合わせつつ、連絡をまめに取り合う方がスタッフみんなが楽に仕事できると実感しています」

また、METOOSによって会社の業務を細かく「見える化」することで、社内の軋轢やコミュニケーション不足によるストレスを減らすことが期待される。

佐藤「営業と経理が仲悪いみたいな話はどこの企業でもありますよね。それってお互いのことを知らなすぎる、コミュニケーション不足ですれ違っているのが原因。そういった溝がなくなれば精神的に参る人も少なくなると考えています」

山本「これからはテレワークすればするほど全部を出す、見せる。会社の業務を誰にでも見えるようにすることで情報を共有できるから、今からの時代に合ったチームワーク結束とコミュニケーションが出来るんじゃないかと。そうすればうちみたいな楽しい会社がもっと増えるはずです」

佐藤「みんながもっとハッピーになれば嬉しい。不満を解消して、もっと大事なことに時間を使えるようになれたら良いですね」

仕事で身体ともにのしかかってくる大きな負担を取っ払ってくれるMETOOSは、GlobalBの皆さんの『働く人を思う優しさ』が核となっている。コロナ禍で働き方が見直され始めたが、これからやってくる新しい時代には欠かせないシステムとなるだろう。

みせ・ひとについての詳細は以下のそれぞれの記事をご覧ください。

みせ:世界につながるITの架け橋を―『株式会社GlobalB』(長崎県大村市)

ひと:人の愉しさを追い求めて 『株式会社GlobalB』山本健太郎さん(大村市編)

ひと:会社の中心を担うアイデアマン 『株式会社GlobalB』佐藤潤一さん(大村市編)

こと:事務作業のストレスとさよならしよう『株式会社GlobalB 「Lintone」』(大村市編)

記事 樋口 英里
取材・写真 森 一峻

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