会社の中心を担うアイデアマン 『株式会社GlobalB』佐藤潤一さん(大村市編)

長崎県大村市を拠点に、日本各地を始めタイや香港などアジア諸国で活躍する『GlobalB』。

こちらでCOO(最高執行責任者)を務める佐藤潤一さんは、(株)Anneを経営する山本健太郎さんと共にGlobalBを立ち上げ、業務効率化システム『METOOS(ミトース)』を開発。数多くの企業の改善支援を行い、厚い信頼を獲得している。

異色のネットカフェ店長時代

佐藤さんは1978生まれ、福岡県春日市出身。福岡大学へ進学したが21才ごろに中退し、その後はIT系の専門学校へ。

専門学校在学中に筑紫野市のインターネットカフェでアルバイトを始める。卒業後は24歳で結婚、そして子宝に恵まれたこともあり、アルバイト先のネットカフェへそのまま就職。25歳には店長を務めるまでに。

店長を務め始めて2年ほどたったころ、28歳でITシステム開発部門を立ち上げ。店長を兼任しながらシステム開発に大きく携わり、それから約15年勤め上げた。

佐藤「元々、大学時代にITシステム系の勉強はしてて。その後の専門学校でもウェブサイト制作とか、フラッシュ動画も作ってましたね。それとネットカフェで店長してたこともあって、店舗の損益計算とか収支管理は得意でした」

この頃に培ったシステム開発の技術や店長の経験が、やがてGlobalBへと繋がっていくこととなる。

山本さんとの出会い、そして『株式会社GlobalB』設立

↑GlobalBでCEO(最高経営責任者)を務める山本さん

2009年、東長崎にある川口印刷で開かれていた『長崎元気プロジェクト』に参加した際、後にGlobalBと立ち上げることとなる山本健太郎さんに出会う。

佐藤さんはその当時ネットカフェのシステム開発部門で仕事をしていたが、山本さんからの依頼で(株)Anneの日報管理システムを制作したことをきっかけに意気投合した。

6年後の2015年、佐藤さんから「何か一緒にやりませんか」と山本さんに声をかけ、通販サイト運営からスタート。しばらくして、佐藤さんのアイデアでインバウンド向けのホームページ・動画を制作し始めた。

やがてその動きが軌道に乗り始め、2017年1月25日に『株式会社GlobalB』が設立へと至る。だが、佐藤さんはGlobalBへ入社できなかった。

佐藤「自分が前職でシステム開発に大きく関わっていたこともあり、当時の社長から引き留められてなかなか辞められなかったんです。退職届を出してはいたんですが、受理されるまで3年かかっちゃいました」

山本「佐藤さんは前職でナンバー2くらいの位置にいたようだし、責任感が強いからね。GlobalBを作った当初は遠隔操作であれこれ指示をくれていました。当時はずーっと長いことやめるやめる詐欺やられて困りましたよー(笑)」

佐藤「その節はすみませんでした!(笑)」

紆余曲折があったものの、2019年6月に佐藤さんはGlobalBへ正式に入社することとなった。

GlobalBの中心として

GlobalBでの佐藤さんについて、山本さんが語ってくれた。

山本「僕らの社名『GlobalB』は佐藤さんが考えてくれたんです。前職の会社から独立したいっていう佐藤さんの気持ちを応援しようと思って、会社名をお願いしました。というのも、名前を付けたら愛着が湧くでしょ。佐藤さんには独立先のこの会社のことを決めてもらうことで、愛着や責任を感じてもらえたら良いな、という気持ちあってのことです」

自分で決めれば責任や愛着、そしてやりがいも生まれる。だからこそスタッフが自分で積極的に考え、決断できるスタイルでやっているとのこと(ちなみに、『ブリッジする』という経営理念は、スタッフの皆さんでアイデアを出し合って決めたそう)。

山本「佐藤さんには事業内容も組み立ててもらっていて。以前、動画制作でやってみようと方向性を決めたのも佐藤さんだったし、重要なことは彼に委ねています。何と言ってもGlobalBの中心人物ですからね」

愉しみながら仕事をする

佐藤さんは、以前の職場では張り詰めた緊張感を持って働いていたという。

佐藤「元々「自分がやらなければ」と責任を感じてしまうタイプだし、前職では30人くらいのスタッフがそれぞれに不満を持ってて嫌な緊張感がありました。今は誰がどんなことをやっているのかと業務が不透明な分、次の作業を待つ間にこれって残業?休み?みたいな変なモヤモヤもあったり。この状況でみんな楽しく仕事できてるのか?と職場環境に疑問を持ってました」

山本さんと共に仕事をするようになって、考え方や職場環境がガラッと変わった。

佐藤「何のためにやっているのか、何がどういう状況なのかというミッションを明らかにしないと、皆バラバラになっちゃうよな、と。業務全体を細かく見えるようにして効率化できれば、大事な時間を無駄にしなくて済むとかメリットも大きく増えますよね。山本さんってよく「愉しむ」というキーワードをよく仰っていて。しっかりと明確化されたミッションに励みながら、社会や地域課題を解決できることがとても愉しいと感じています」

ネットカフェ店長をやりながらシステム開発部署を立ち上げるという特別な経歴と、長年磨き上げられてきた技術を武器に大活躍している佐藤さん。

時代が猛スピードでどんどん変わっていくなか、「愉しい仕事」を作り続ける彼の姿を見習いたいと感じた。

みせ・ひと・ことについての詳細は以下のそれぞれの記事をご覧ください。

みせ:世界につながるITの架け橋を―『株式会社GlobalB』(長崎県大村市)

ひと:会社の中心を担うアイデアマン 『株式会社GlobalB』佐藤潤一さん(大村市編)

こと:新しい時代の働き方を見通す 『株式会社GlobalB METOOS』(大村市編)

記事 樋口 英里
編集・写真 森 一峻

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