ひと振りであなたの生活が豊かに変わる。天然成分100%の消臭剤『酵素-R』

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酵素-R』は福岡県にある環境コンサルティング企業『株式会社アール』が製造する天然成分100%の消臭剤である。元々は工場や処理施設の環境改善のために開発され、業者向けに使用されてきたものだったが、一般家庭や介護施設などでも気軽に使えるようにとリサイズされ、久留米市の『西邦化学産業株式会社』が販売を行っている。

この酵素-Rには用途に合わせて希釈して使うポンプ状の原液タイプと、希釈せずにそのまま使えるスプレー状のクリアタイプの2種類がある。そして2023年初頭からは私たちくじらの髭の店舗でも販売することとなった。ここでしか手に入らないくじらの髭オリジナルラベルのものが並ぶので、気になる方はぜひチェックを。

酵素-Rができること
西邦化学産業株式会社・梶原彰人さん(左)と株式会社アール・中村宏徳さん(右)

酵素-Rは化学薬品を一切使用していないため、自然環境はもちろん人や動物にも優しい安心安全なもの。家の生活臭やたばこ臭、ペット臭、生ごみ臭をはじめ、糞尿や吐しゃ物の消臭も可能で、汗が染みたユニフォームなどの衣服や車の消臭にも利用できる。そして人の体にも使用できるためワキや足裏など気になる部分の消臭もOKだ。

そして酵素-Rのポテンシャルはそれだけに留まらない。キッチンのシンクや排水口の掃除に使えばヌメリが取れやすくなるほか、トイレ掃除の仕上げに一振りすれば匂い防止になる。洗濯時に使えば洗剤の洗浄力がアップし、洗濯槽の汚れも抑えられる。そして入浴時に浴槽に加えれば体臭予防や毛穴の奥に詰まった汚れ落ちにもつながる。

この他にも、ガーデニングの土に加えれば土壌改善や作物の生育促進につながったり、魚を飼う水槽に加えれば水質改善や魚の成長が期待できたりと嬉しい効果ばかり。

さらに意外な効果を発揮するのがニキビや吹き出物などの肌荒れ改善である。肌荒れは肌にいる常在菌の環境が異常な状況になるために起こるものだが、酵素-Rを(原液タイプなら100~500倍に希釈して)使えば肌環境が本来のあるべき状態に整えられ、みるみるキレイになっていくという。

使用するにあたっては注意点がある。まず1つは香水など化学的に合成されたものの匂いは落としにくいこと。2つめは酵素-Rの成分は沈殿しやすいため、その都度よく振ること。そして3つめは直射日光を避け、涼しい場所で保管すること。この3点に気を付ければ、生活の困りごとを助けてくれる力強いサポーターになるはずだ。

酵素ってなんだろう?

そもそも酵素って何だろう?“酵素”と聞くと、健康食品や化粧品、洗剤などに含まれていて、ぼんやりと「身体に良さそう」とか「効果が高そう」なイメージが浮かぶ。

実は酵素とはタンパク質から作られるもの。タンパク質は地球上にいるあらゆる生き物の身体をつくる大事な物質であり、その種類は10万にも及ぶと言われているが、そのぶん酵素の種類も無数に存在する。

酵素の特徴として挙げられるのが『触媒』だ。触媒とは、酵素自体は変化しないままで他の物質を分解するなどの化学変化を仲立ちすること。私たちが食べたものはそのままでは消化できないが、胃の中で酵素が働くことで食べ物が分解されて消化が進み、身体のエネルギーに変わっていく。植物の光合成や紅葉も酵素の働きによって起こるものだ。

中村さん自ら図を描いて、酵素のしくみを説明してくれた

また、酵素は特殊な形状をしていることから、酵素のはたらきを促進してくれる特定の物質『基質』にしか反応しない。例えるなら“カギとカギ穴”のようなもので、酵素Aにピッタリとはまる基質Aがあることで初めて作用する。また、酵素によっては周囲環境の温度やpH次第でいかに作用するかが変わってくる。

酵素-Rは多種多様の酵素を含んでおり、その場に付着している微生物や物質、周囲環境に合った酵素が反応して作用することでいかなる条件でも高い効果を発揮できるが、それだけではどうしても限界が生じてしまう。そこで新たな酵素を生み増やすために登場するのが『光合成細菌』という微生物だ。

私たちのご先祖様かも?光合成細菌とは

光合成細菌とは、地球ができて最初期に誕生した長い長い歴史を持つ微生物である。光合成…つまり二酸化炭素を酸素に変える能力を持つため、元々は二酸化炭素しかなかった地球に光合成細菌が誕生したことで酸素が発生し、そこから様々な生き物が増えていくきっかけとなった。

生き物の食物連鎖の下層に位置するのは微生物だが、さらに微生物界の食物連鎖の最も下層に位置するのが光合成細菌である。微生物は生き物の死骸や糞などを分解し、地球上へとかえす力を持つが、光合成細菌は分解能力に加えて、あらゆる微生物のエサにもなる微生物オブ微生物なのだ。

酵素-Rに含まれる光合成細菌は『紅色非イオウ光合成細菌』という種類。光合成細菌には他に緑色の種類もいるという

そして光合成細菌は酵素を生み出すという大きな力も持っている。そのため、酵素-Rに含まれる多種多様な酵素に光合成細菌をプラスすることで、元々備わっている酵素の分解力に加えて、さらに“活きている”新酵素を生成し、環境を良い状態に整えていく能力をパワーアップできる。これが酵素-Rの『整菌作用』である。

本来の状態に整える“整菌作用”

この整菌作用とはどのようなものだろうか?肌で例えてみよう。肌には何種類もの常在菌がいて、脂などを彼らが食べることで肌の状態がスベスベに保たれている。具体的に言えば菌Aが脂を食べて分解したものを菌Bが食べ、さらに分解したものを菌Cが食べ…と何度も分解を行うことで穏やかな状態をキープしている。

この菌Aを常在菌の一種アクネ菌だとする。普段なら肌を整える働きをするものだが、ストレスなど何かしらの原因でアクネ菌が分解し排出したものが酸性になってしまうと、菌Bが排出物を食べられなくなり、それがどんどん溜まっていきニキビになる。そして食べるものが無くなった菌たちが減少しアクネ菌だけが増えてしまうことで、肌環境が整うベストな微生物のシェア率が変わり、肌環境が荒れてしまうのだ。

そこで酵素-Rを使用することで整菌作用が働き、シェア率が変わってしまった常在菌を本来の状態に戻し、肌をキレイにしていく。それに加えて常在菌自体の能力を上げ、脂を分解するためのエネルギーチャージも行える。

株式会社アール・中村さん「何かしらの原因で異常環境になり得るものを正常に直すっていう、酵素-Rの力の元は全部整菌作用なんですよね。これが一番伝えたいことではあるかなと」

このシェア率の変化によって起こる事象は、植物や動物にも起こりうる。微生物のシェア率がベストな状態“共生”が、何かしらの原因で1種だけの微生物が増えすぎてしまう“寄生”となる。モノが腐敗したり、汗や体臭が臭くなってしまうのもこのメカニズムによるものだ。

中村さん「強すぎる独裁者が生まれたら終わりなんですよ。でもみんなで平等に、みんなで楽しもうってしとけばケンカは絶対生まれないんで。微生物界も一緒なんです。正常な環境というのは、微生物みんなが『あなたがしてくれた分解を次は私がしますね』ってどんどん回していくだけで、1つのことを成し遂げるために皆で平等に協力した結果っていう考えです」

巷では数多くの種類の消臭剤が売られていて、毎日のように使っている人も多いだろう。しかし、酵素-Rはただの消臭剤とは大きく一線を画すものだ。その特別なすごさを、ぜひあなたにも体感してほしい。